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初めての革命家 伝説の男 アトゥエイ

【Hatuey:−年】

1493年4月、コロンブスは、第二航海時でキューバ最東端の町バラコアに到着した後、サント・ゴミンゴ島に渡って最初の砦を築いた。 1512年1月18日、この日スペイン王国から総督に任命されたディエゴ・ベラスケス率いる300人以上の征服者たちが、現ハイチであるイスパニョーラ島を占領した後、キューバ島を植民地化するためやって来たのだ。 グアンタナモ州北岸のヌエストラ・セニョーラ・デ・アスンシオン・デ・バラコアに上陸した後、スペイン王国の下、武力によってインディオたちを次々に制圧し、島全域を植民地にしようとした。 その時、この島に始めての革命家が誕生した。その名もアトゥエイ。彼はイスパニョーラ島出身であり、アラワク語族に属するタイノ族の伝説な酋長である。 彼は、キューバ島が占領される以前、イスパニューラ島がスペイン軍によって植民地化された時に、女性及び子供を含む約400人の部族とともに、弾圧から逃れてキューバ島へやって来ていたのだ。当時、キューバ島にはインディオが30万人以上住んでいた。しかし、スペイン軍による強制労働や虐殺によって、その数を急激に減らしていく、 そんな中、アトゥエイが立ち上がった。彼は、スペイン征服者に対して決然たる反逆運動を仕掛けたのである。 1512年2月2日、アトゥエイはキューバにあるバラデロの砦を攻撃し、スペイン軍に戦いを仕掛けた。しかし、槍や弓矢など原始的な武器しか持たないアトゥエイの部隊はスペイン軍の勢力に及ばず、そこで、アトゥエイは一度密かに島を脱出し、戦術を変えた上で再びキューバ島へ戻って来たのである。 キューバ島に戻ったアトゥエイは、島にいる仲間の部族に団結して戦うことを説いて回った。それによって、島全域にスペイン軍に対する抵抗運動が広がっていったのだ。 アトゥエイの戦略が開始されると、革命部隊は、スペイン軍を山の奥深くに誘い込んで、そこで槍や弓矢で奇襲する作戦に出た。多くのインディオが革命に参加した。手ごわい攻撃によって、スペイン軍は山の中で3ヶ月もの間、苦戦を虐げられる。 しかし、アトゥエイは仲間に裏切られて、敢え無くスペイン軍に捕まえてしまう。 反逆の罪によって火刑が決まったアトゥエイは、木に縛り付けられながらスペイン人の神父から説法を受ける。 「悔い改めキリスト教に改宗すれば、天国に行ける」  その時、アトゥエイは神父に聞いた。 「天国には誰がいるんだ?」。 「キリスト教徒なら誰でも行ける」  そう聞かされたアトゥエイは即座に言い放った、 「それでは、お前たちのような人間がみんないるのだな。そんな所に死んでまで行かなければならないとしたら、キリスト教徒になどなりたいとも思わない」 そう言って、最後まで意志を貫いたアトゥエイは、生きたまま火刑にされたのである。キューバで、最初に革命を志した苦悩の殉教アトゥエイである。  その後もスペイン軍による征服は続き、キューバ島はインディオたちの血で染まっていった。生き残ったインディオたちも、その多くが自ら死を選び、彼らは集団自殺することで征服者に対する抗議の意思を示したのである。 1514年、ディエゴ・ベラスケスによる征服によって、キューバ島に七つの街が組織される。現在の首都ハバナは、建設当初はハバナ州スルヒデーロデバタバノに位置していたが、1519年に貿易などの都合によって大西洋に面した現在の場所に移されたのである。 1530年には、虐殺によってインディが絶滅してしまい、その労働力を補うために、アフリカから奴隷が次々に連れてこられる。1540年からは、ヨーロッパからの海賊や艦隊に奇襲を受けるようになり、スペイン人たちはモロ要塞やプンタ要塞を建てて防御を図るのである。 1607年、港を中心に発展を遂げたハバナがキューバ植民地の首府となる。 大量の奴隷たちがキューバで過酷な労働をさせられる中、十七世紀になると、他のヨーロッパ各国もスペインから支配権を奪おうと画策しはじめ、1762年8月13日、イギリスとの2ヵ月に及ぶ戦いに敗れ、ハバナはイギリス領土となるのである。 イギリスはハバナを占領すると、勢力的に奴隷産業の拡大を図り、キューバでの交易網を広げていく。しかし、1763年7月6日、スペインは再び米国のフロリダと引き換えにハバナをスペイン領土とするのだ。 1817年には、長期に渡るスペインの煙草交易の独占が廃止されると、価格は高騰するとともに輸出量が一気に拡大した。1820年キューバは世界最大の砂糖生産国となり、1870年頃にはスペイン人の移民が急増し、キューバの総人口は140万人となり、首府ハバナには20万人が移住する中、半数近く人口を占めていた黒人奴隷は、過酷な労働によって、年間死亡率が20%に達するのである.


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